クロムハーツ（Chrome Hearts）は、1988年に設立された925シルバーアクセサリーの高級ジュエリーブランド。 革製品のセールスを生業としていたリチャード・スターク（Richard Stark）と同業者のジョン・バウマン（John baumann）が知り合って意気投合し、のちに彫金職人であったレナード・カムホート（Leonard Kamhout）を迎え、クロムハーツをスタートさせる。

ブランド設立当初は、バイク用革製品や、バイカーファッションのレザーアイテムを手がけていたが、アクセントとして用いていたシルバーが好評で、リチャードが個人的に愛用していたリングやペンダントなどのシルバーアクセサリーを本格的に展開していく。

その斬新なデザインやクオリティーの高さはバイカー達の間で評判となり、そこからさらに人気ロックミュージシャンたちへと評判が広まっていった。

中でも、ガンズ&ローゼズのボーカル、アクセル・ローズや、ギタリストのスラッシュが愛用していたことは、クロムハーツ（Chrome Hearts）が広く知れ渡ることとなる大きなきっかけのひとつと言える。

80年代から、90年代に全盛期を迎えたハードロックというジャンルは、特にバイカースタイルを愛するようなフォロワーを多く抱え、時代の流れにも後押しされたクロムハーツ（Chrome Hearts）は高級シルバーブランドとしての地位を確立させていった。

1992年には、アメリカ・ファッション・デザイナーズ協会（CFDA） アクセサリー部門最優秀賞を受賞したことで 、バイク愛好家やロックミュージシャンたちだけでなく、アメリカのセレブを中心に爆発的な広がりを見せ、一般の消費者へと一気に人気が拡大していく。

完成度の高いデザインモチーフ、その重厚かつエレガントなアイテムの数々は、レザーとシルバーが持つそれぞれの魅力が上手に融合、調和されており実用性も備えている。

クロムハーツ（Chrome Hearts）の製品に使われているレザーは、非常に品質が良くて重量感が気持ち良く、使い込むほどに味が出る。

質の良いレザーを使ったアイテムはブレスレットなどのアクセサリーをはじめ、財布やバッグなどどれも非常に人気が高い。

元々皮革輸入のに携わっていた創業者たちの強いこだわりは、良質な素材が手に入るまでは制作に入らない、という徹底した姿勢にも表れており、今でも世界中のシルバーフリークの心を掴み続けている。

日本初上陸は1990年。当時はまだ知名度も低く、クロムハーツ（Chrome Hearts）の高価なアイテムたちはなかなか売れなかったが、1992年の受賞をきっかけに日本でも少しずつ人気に火が付きだし、今では多くの著名人から愛される人気ブランドとなった。

現在ではレザーアイテムやシルバーアクセサリーにとどまらず、キャップやアイウェア、ジッポライターや携帯ストラップなどの雑貨、そして家具など様々のアイテムを手掛けている。